MEDICAL

犬の問題行動について

犬の無駄吠え(うるさく鳴く・吠える)について

  • 素因として、吠えたがる性格や習性がある。(ビーグル、シェルティー、ポメラニアンなど)
  • 吠えたくなるような心理状態にある。(不安、恐怖、遊び、保護などの情動による)
  • 吠えることで心が満たされ、強化される。(報酬、ご褒美、達成感などが得られる)

犬の攻撃性(威嚇・咬む・噛みつく・歯を当てるなど)について

  • 素因として支配的な性格がある。(雄犬、テリア、チワワ、シュナウザーなど)
  • 自らの所有物・地位・愛情・縄ばりなどの占有または防御のための実力行使。
  • 不安を感じやすい体質、怖がりで臆病な性格がある。(信頼関係や社会化の欠如)
  • 精神的に追い詰められ、恐怖から逃れるための手段。
  • 歯を使うことで思いが達成できるということを学習。

生活のあらゆる場面で我慢させ、欲求不満に馴れさせること!

  • 食事の前には、『お座り』『待て』(我慢)をさせ、食べたい気持ちを抑える習慣を付ける。また、食事を直ぐに食べようとしない場合や、残してしまった食事は、そのままにせず、取り上げてしまう。
  • 散歩の時、飼い主を意識させ、勝手に引っ張り回るのを抑え(我慢)、臭いを自由に嗅がせない。臭いを嗅がせる時には、立ち止まり、嗅いでも良い時と嗅いではいけない時をはっきりさせる。
  • 快適な場所を占有したいという欲求を抑える(我慢)ためにも、人のベッドでは寝かせない。
  • 気分に流されることなく、飼い主の命令に従い、我慢すれば、その後、良いこと(ご褒美)があるということを学習させる。
  • 何か得ようとする欲求(ポジティブな欲求)を抑えることができれば、ネガティブな欲求(恐怖や不安による行動)も我慢できるようになる。

どんな時にも呼び寄せられるようにしておくこと!

  • 日ごろから名前を呼び、呼び寄せて、必ず、褒め、名前を呼ばれた時には、何か良いことがあるのでは? と自然に思うようにさせる。
  • 名前を呼び、呼び寄せることで、飼い主を意識させ、飼い主の存在を示し、常に無視されないように振舞う。

言うなりにならない態度を見せる!

  • 目の前でワガママな振る舞いをしようとした時は、犬の目を見て、毅然とした態度で、『お座り』、『マテ』の命令に従わせ、落ち着いたら、褒めてやる。
  • 『お座り』、『マテ』は、高ぶる気分を抑え、冷静にさせるのに最も分かりやすい、我慢させるための命令言葉である。
  • 日ごろから、犬に何かを求められても無視し、応えないようにすることも大切である。

中途半端な言葉で注意したり命令はしない!

  • 無視されてしまうような注意や命令はしないほうが良い。かえって犬の気持ちを刺激し、その気にさせてしまう。ワガママな行為が正当化されることになる。
  • もし、注意をするなら、ドキッと驚きを与え、“無視してる場合じゃないぞ!”と思わせるほどの態度を見せ、その間に、『お座り』、『マテ』の命令に従わせ、冷静にさせる。それができれば、褒めてやる。