MEDICAL

診療案内

動物の病気も、様々な検査機器を駆使し、その問題を見つけ、治療することができます。
しかし、多くの病気で動物の習性、生活環境や食事、人との関わりなどが、その病態に大きく影響していて、これを見ずして適切な治療はできません。
動物の病気と対峙する時、その症状や検査結果だけに囚われることなく、その病因となりうる背景、人の接し方、動物の習性や性格、飼育管理、生活環境などからくる問題を、日常の中に見いだすことが大切だと考えています。

診療対象

  • ウサギ
  • ハムスター
  • 野生動物など

※詳しくはお電話にてご相談ください

診療科目

  • 一般診療(全科)
  • 行動治療科
  • セカンドオピニオン

診療内容と料金設定について

医療費は、基本的には、人の病院の医療費算定方法を参考に、受診されるすべての皆様にできるだけ公平な医療が提供できるように配慮しています。

  • 1診察に際して必要な費用
    初診料、再診料、相談料、往診料、時間外特別加算など
  • 2検査にかかる費用
    便、尿、血液、レントゲン、超音波、内視鏡、心電図などの検査料
  • 3投薬にかかる費用
    薬剤料、注射料、調剤料、処方料、薬剤加工料、管理指導料など
  • 4技術にかかる費用
    診断料、手術料、処置料、採血技術料など
  • 5動物の不動化にかかる費用
    麻酔料、鎮静料、酸素テント使用料、呼吸管理料など
  • 6その他
    入院料、文書料、技術指導料、手間・労力に応じ加算(特別加算)など

主な検査・治療機器

  • レントゲン・テレビ装置
  • X線CRシステム
  • カラードップラー超音波診断装置
  • 内視鏡システム
  • 解析付き心電計
  • 血液検査・生化学検査機器
  • 尿検査器
  • 生体監視モニター
  • 眼圧測定器
  • 光線治療器
  • 歯科治療ユニットなど

診療にあたり

人との関わり方、動物の習性、飼育管理、生活環境などを重要視します。

動物の病気も、様々な検査機器を駆使し、その問題を見つけ、治療することができます。しかし、多くの病気で動物の習性、生活環境や食事、人との関わりなどが、その病態に大きく影響していて、これを診ずして適切な治療はできません。動物の病気と対峙する時、その症状や検査結果だけに囚われることなく、その病因となりうる背景を、広い視点に立ち、日常の中に見いだすことが大切だと考えています。

治療には

動物の視点に立ち、動物の『心の痛み』と『不安の軽減』に最大限の配慮をしています。

動物の感じる“痛み”を人に置き換え、同じように考えてはいけません。動物は、治療を受けるということの意味が理解できず、人以上に“心に痛み”(不安、恐怖)を覚えます。もし、動物の“心の痛み”がコントロールできれば、“生理的な痛み”によるさまざまな問題は軽減します。たとえば、注射の時も、暴れたり、怒らせたりすることはなくなります。
しかし、入院による治療ともなると、動物はその事情が理解できるわけもなく、不安や恐怖心に苦しめられます。その“心の痛み”は、結果的に、治療に大きく影響します。それ故、できるだけ“心の痛み”を覚えない環境での治療、すなわち、在宅治療が大切だと考えています。

治療に加えて

再発を防ぐ、生活の質を低めない、病気と上手に付き合うことも大切にします。

現代の医学でどうしても治せない病気がまだまだあります。しかし、その多くの病気で症状を和らげたり、進行を抑えたりすることはできます。一分の可能性を求めて、動物の苦痛を顧みることなく治療を続けるよりも、たとえ多少寿命が短くなろうと、苦痛を和らげ、負担を軽減し、安楽に暮らせる方法があるなら、それを選択するほうが、幸せなこともあります。

飼い主には

いらない不安を与えない医療に心がけます。

動物が病気になると、必要以上に、飼い主は不安に陥ります。たとえ、それが些細な問題でも、冷静に判断できなくなってしまいます。もし、診察を行う獣医師が自分の安心ために、必要以上に検査や治療を行い、それに伴う費用が嵩んだとしても、飼い主は、それを疑問に感じることはないでしょう。
また、飼い主の不安をあおり、病院経営のための医療に誘導されたとしても、それを拒否するようなことはできないでしょう。動物は何もしゃべりません。動物医療の中身は見えにくいものです。だからこそ、飼い主に不必要な不安を与えることなく、時にはセカンドオピニオンも参考に、正しく病気を理解し、冷静にしかも、納得のいく判断ができるような環境作りに努めなければいけないと思っています。

家族のために

負担の軽減と家族の福祉を優先します。

いくら愛おしい動物だといえ、その動物のために家族の健康や生活が脅かされるようなことがあってはいけません。そのため、動物への医療は、その家族のゆとりの範囲内で行わなければいけないと考えています。

高度医療を受ける前に

動物と家族のために、どんな医療が必要であるかを考えます。

動物の命の重さは、その飼い主によって決められるものです。他人が口を挟む余地はありません。また、医療についても、どんな医療を希望されるのか、その家族の動物観や価値観によって異なります。時には、高度な医療が求められることもあるでしょう。しかし、ある家族では、必ずしも、それを必要とはしていません。その家族の置かれるさまざまな事情を酌み、どんな医療が最善か、という点について共に考えたいと思います。

高度医療が必要な場合

適切な専門病院(二次医療施設)を紹介します。

個々の病院での医療設備やスタッフの充実には限度があります。高度医療施設の維持には、莫大なコストがかかり、結果的に、医療費に反映されることになります。しかし、最近では、高度な医療体制を備えた動物医療センターができています。かつてない高度な医療(二次医療)が受けられるようになりました。必要なときには、そこを紹介いたします。

どんな場合にも

インフォームド・コンセントを大切にします。

どんな医療も、飼い主の理解の下に成り立つものです。治療を進めるにあたって、飼い主との合意形成は欠かせません。飼い主が正しく状況を把握し、適切に判断ができるまで、説明することに努力は欲しみません。

動物とのより良き関係のために

適時、情報の提供を行います。

動物とよりよい関係を保ちながら暮らすには、飼い主として、正しい知識や認識は欠かせません。そのために、様々な形で情報提供を心がけたいと思っています。